アスペルガー症候群とは?

子ども・子育て

最近、大人のアスペルガー症候群が注目されていますが、実は子供の頃からその兆候が現れていると知っていましたか?
今回はアスペルガー症候群についてまとめました。

アスペルガー症候群とは?

アスペルガー症候群とは、脳の先天的な発達異常により、人間関係形成、雰囲気を感じ取る、コミュニケーションを取るなどといったことに困難を示す発達障害です(これらを「3つ組の障害」と呼ぶ)。
また興味の幅が狭く偏りがある感覚の過敏があるのも特徴です。
自閉症と特徴は似ていますが、自閉症にある知的障害を伴わないのが大きな違いで、高機能自閉症や自閉症スペクトラムとも呼ばれます
この状態を放っておいたり正しい診断がされたりしないと、他人とうまく関われず、うつや引きこもりなどの二次障害が起こることもあります。
原因は分かっておらず、遺伝や育て方の問題とも関係はありません。

具体的な行動例

・ 同世代の子と遊ぼうとせず、一人で黙々と遊ぶ
・ 太っている人に「あなた太っているね」「痩せたら?」などと見たもの聞いたものをそのまま言ってしまう
・ 自分のルールを崩されると怒ったりパニックを起こしたりする
・ 同じ服を着たがる、同じメニューのご飯しか食べない
・ 年齢に合わない言葉遣いや意味もわからない言葉を使いたがる
・ 「しっかり」「少し」などといった曖昧な言葉の意味が理解できない
・ 人の話を聞かず、自分の話ばかりをする
・ 一度に2つ以上の指示をしても覚えられず、指示通り動けない

気になる行動があったら

まずは精神科を受診します。
子供の場合、できれば小児精神科がある病院を受診しましょう
もしいきなり病院を受診するのに抵抗がある場合は、地域の相談センターなどに相談し、そこから病院を紹介してもらうのもいいでしょう。

どう関わっていけばいい?

まずは行動特徴を把握することが大事です。
先ほど出した行動例はほんの一部で、人によって様々です。
まずは行動を理解し、それに対してどのようにすればいいか、相談員や医師と相談しながら決めていきましょう。

例えば、ルールが理解できないようであればイラストや文字で見せる、予定が変わることがわかっていれば前もって伝えておく、できないことを見つけて無理に直そうとはせずにできたことを褒める、などがあります。

二次障害が出てしまった場合、薬によるコントロールも可能です。
その場合は医師と相談しましょう。
しかし、薬は一時的に症状を抑えるものであって、完治は難しいことが多いので、薬を飲みながら少しずつ行動改善をしていく必要があります。

 

アスペルガー症候群の人を見ると少し変わっているな、と思われますが、当事者はなぜそう思われているかわかりません。
まずは周りが理解し、上手に関わっていきましょう。

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