自閉症とは?具体的な行動特徴や接し方について

子ども・子育て

テレビのドキュメンタリー番組やドラマなどでたびたび聞く「自閉症」。
少しずつ認知はされてきていますが、それでもまだ間違った知識を持っている人もいることと思います。
また、自分の子と周りの子を比べて、もしかして…と思っているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな自閉症についてまとめました。

自閉症とは?

自閉症は100人に1人現れる先天性の脳の発達異常で、社会性やコミュニケーション能力の障害、興味の幅が狭い、などの特徴がだいたい3歳くらいまでに現れます。
原因はわかっていませんが、女子より男子の方が多いことから、遺伝子が関係しているのではないかと言われています

具体的な行動としては、

  • 相手の表情を見て気持ちが読み取れず、場違いな発言や行動をしてしまう
  • じっとしていられず、常に歩き回ったり揺れたりしている
  • おうむ返し(大人の発言をそのまま言う)
  • 文字や数字に異常なこだわりを持つ
  • おもちゃや本を規則正しく並べないと気が済まない
  • 急な予定の変更や場所の移動を嫌がる
  • 感覚が過敏で、触ることを極端に嫌がる
  • 指さしをせず、欲しいものがあると大人の手を取って取らせる

などがあります。

自閉症と聞くと、障害名から殻に閉じこもった、他人との関わりを持たないと言った閉鎖的な症状を思い浮かべますが、そんなことはありません。
また、よく育て方が悪いからと言われますが、生まれつきある脳の障害なので、親の育て方のせいではありません。

どう接すればいい?

自閉症のお子さんは大人が思っている以上に丁寧に接する必要があります。

例えば

    • 指示をするときは、簡単な言葉で1つずつ、ゆっくり伝える

「○○したら△△して、それから□□して」ではなく、「○○して」ができてから「△△して」と順番ににする)

  • 写真やイラストで順序ややり方を伝える
  • なるべく変更を避け、事前に準備や計画を立てておく

など、少しの工夫で周りも本人も生きやすくなります。
最近では自閉症のお子さん向けのイラスト集やコミュニケーションを助けるスマートフォンアプリもあるので、活用すると便利ですね。

どこに相談すればいい?

相談できる機関として、市区町村の子育て支援課発達相談機関小児精神科のある病院などがあります。
多くが市区町村で実施される検診で引っかかるので、そこから専門機関や相談員への相談になります。
また、学校でも特別支援教育コーディネーターが常駐している学校なら相談に乗ってくれますので、問い合わせてみるのもいいでしょう。
早いうちから様々な機関とつながりを持つことで、就学や就職がとてもスムーズになります。

 

 

障害と言われてしまうとびっくりしてしまいますが、正しい知識を持っていれば、少しの工夫で楽になります。
まずは親が正しい知識を持ち、それを周りに広めていきましょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧