ADHDとは?〜症状と接し方〜

子ども・子育て

最近テレビや新聞などで目にする「ADHD」。
周りと比べて落ち着きがなかったり、忘れっぽかったりすると「うちの子もしかして…」と考えてしまうもの。
今回はADHDについてまとめました。

ADHDとは?

ADHDとは日本語で「注意欠陥・多動性障害」と訳される発達障害で、
多動性(落ち着きがない、突然駆り立てられたかのように動き出すなど)
衝動性(順番が待てない、他の人の邪魔をしてしまうなど)
不注意(忘れ物が多い、与えられた課題を最後までやり切ることが難しいなど)
の3つの特徴が6ヶ月以上続く状態をいいます。

この状態は6歳頃までに現れるのが一般的ですが、気づくのが遅れたり対応を間違えてしまうと人間不信に陥ってしまったり、自己肯定感が低くなってしまうことにもなりかねません。
原因ははっきりとはわかっていませんが、脳の働きの中の行動や注意をコントロールしている部分に偏りがあるのではないか、と言われています。
これは生まれつき持っているものなので、決して育て方の問題ではありません。

もしかしたら、と思ったら

他の発達障害でも言えますが、まずは小児精神の専門医のいる病院へ行き、そこで医師や相談員とのやり取りや発達検査などで診断を受けます。
また、地域の発達相談センターや児童相談所などでも相談できます。
大きな病院がなかったり、最初から病院に行くのは気が引ける…と思ったりしたらそちらに行きましょう。

どのように対応すればいい?

落ち着いて過ごせる環境作り

物がごちゃごちゃ置いてあると気が散ってしまうので、カラーボックスに収納したり、カーテンで隠したりしましょう。

短くわかりやすい課題

例えば見開き1ページやプリント1枚など、具体的な目標を作ってあげましょう

やるべきことを目に見える形にしておく

ホワイトボードや紙にやるべきことを書いておき、終わったら消していくようにすると、次に何をやらなければならないかわかります

ここで紹介していること以外にも、その子の特性に合わせて工夫をしていきましょう。

また、状態によっては薬を処方されることもあります
病気でもないのに薬?と思われますが、この障害は脳から発信される信号がコントロールできない障害なので、その異常な信号を抑えるために処方されます。
私の知っている子でも薬を飲むことで、見違えるほど落ち着いて生活できるようになった子がいます。
ただし、副作用もありますので、医師と十分に相談した上で使用しましょう。

 

 

ADHDは一見すると育てにくいと感じるかもしれませんが、少しの工夫でぐっと本人が生活しやすくなります。
決してできないところを否定するばかりではなく、できたところを褒めて伸ばしていきましょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧