妊娠してから貧血になった!原因と対策をご紹介

妊娠・出産

妊娠前は貧血症状がみられなかったのに、妊娠したら貧血と診断される妊婦さんは珍しくありません。
貧血は症状が重くなると、赤ちゃんに十分な栄養が届かなかったり、道端で倒れてお腹をぶつけてしまったりすることもあるので、甘く見ないで対策を立てることが大切です。
そこで今回は、妊娠してから貧血になったときの原因と対策をご紹介していきます。

妊娠してから貧血になる原因とは?

妊娠前は貧血になったことがないという女性でも、妊娠による体の変化に伴い、貧血症状がみられる可能性があります。
その原因は次の通りです。

妊娠による血液の変化

妊娠すると、赤ちゃんを守る役割の胎盤を成長させるために子宮にたくさんの血液を届けます。
このとき、体内の血液量は妊娠前の3~5倍増加しますよ。
血液は血球成分(血液細胞)+血漿成分(水分)からできていますが、水分量に対し血液細胞の増加が追いつかず、血液が薄まった状態になってしまうのです。
つまり、血液量自体は増加するものの血液濃度は下がってしまうということですね。

赤ちゃんへの栄養供給

赤ちゃんの成長のためには、たくさんの酸素や栄養が必要になります。
そのため、妊娠中は赤ちゃんへの供給が優先され、ママの鉄分は不足しがちに…。
妊娠前の1日に必要な鉄分摂取量が5~9mgなのに対し、妊娠中の鉄分は6~12mgと2倍以上必要になります。
さらに、妊娠中期以降になると1日15mgは摂取するのが理想とされていますよ。

つわり

つわり症状がひどく食事が思うようにできなかったり、嘔吐してしまったりすると、栄養素が体にうまく取り込めなくなってしまいます。
先程の原因で、鉄分が不足しているところにつわりが重なることで、体内の鉄分はとても少ない状態になってしまうのです。

妊娠してから貧血になった!対策は?

貧血になってしまったときの対策をご紹介します。

安静にする

妊娠中は出産時の体力をつけるために適度な運動が必要ですが、貧血症状がひどい場合は無理をしないようにしましょう。
改善すればまた動けるようになるので、それまで安静にすることも重要ですよ。

栄養を摂る

つわりになると食欲もわかない日が続くかもしれませんが、少量でよいので鉄分を多く含む食事を摂るよう心がけましょう。
一般的に鉄分を多く含むとされている食材は、レバーやプルーン、ほうれん草などですが、ゴマはほうれん草の5倍も鉄分が豊富です。
ゴマならご飯にかけたり、料理に加えたりすることで食欲のないときでも摂取しやすいのでおすすめですよ。

サプリメントを活用する

食事の補助として、サプリメントで鉄分を摂るのもよいですね。
つわり症状のことも考えて、飲みやすい大きさや形のものを選びましょう。

浴室環境を整える

湯船でのぼせて、急に立ちくらみの症状が起こることもあります。
転倒しないように、すべり止めマットや椅子を置いておいたり、余計なものはなるべく置かないようにしたりするなど環境を整えることも大切です。

外出先ではこまめに休憩をとる

外は日差しや人ごみ、階段などの貧血症状が起きやすくなるなど、注意を図らないといけない場所もあります。
できれば外出のときは誰かと一緒の方が安心ですが、1人で出かけるときはこまめに休憩をとりましょう。

 

 

妊娠すると、体にはさまざまな変化が起こります。
つわりとともに貧血症状にもなってしまうと、ママは本当に大変です。
今回ご紹介した記事も参考に、対策をたてたり、予防したりして自分の体と向き合い、快適で楽しいマタニティライフを過ごせるとよいですね。

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