2歳の子どもが気管支炎で入院【体験談】

子ども・子育て

何らかの理由で子どもが入院することになったら、親は一体何をすればいいのでしょうか。
特に初めての入院の場合は、どうすればよいのか分からず戸惑うことばかりですよね。

わたしの長女も2歳3ヶ月のとき、気管支炎で5日間入院をしました。
親子ともに初めての経験でしたのでとにかく必死に毎日を過ごしたのを覚えています。
今回はそのときの体験をまとめてみました。

入院になるまでの経過

入院する10日ほど前から風邪をひいていたのですが、発熱はなく元気だったため家で様子をみていました。
ちょうど真冬だったので、いろいろな病気が流行していて、病院に行くと大きな病気をもらってくるのではないかという不安もあり受診を躊躇していたというのもあります。

最初の症状が出てから5~6日たった日の夕方、突然40度を超える熱が出ました。
急な発熱でかなりつらそうだったためその日の夜間救急を受診し、次の朝かかりつけの小児科へ行きました。
かかりつけ小児科で処方してもらった薬を飲ませて自宅で療養していましたが、高熱が下がらずほとんど食事もとれない状態が2日~3日続き、レントゲンと血液検査をした結果、入院を勧められました。

入院当日

かかりつけの小児科には入院設備がないため、近くの総合病院を紹介してもらい入院することになりました。
総合病院につくと、まずそこの小児科医の診察を受け、再度血液検査点滴をしましょうと言われました。
親が近くにいると甘えてしまうからという理由で子どもだけ処置室に入っていったのですが、扉の外にいても泣き叫ぶ声が聞こえ、とても心配だったのを覚えています。
知らない場所で知らない人たちから、何だかよく分からない痛いことをされた長女はさぞかし怖かっただろうと思います。

病室に入ったあと、医師から血液検査の結果説明がありました。
詳しいことは忘れてしまったのですが、白血球の数値がかなり高くなっていることや、低血糖の状態になっているためにぐったりしていることなどを言われたと思います。こまめにスポーツドリンクなど飲ませていたつもりだったのですが、ほとんど食事も取れていなかったせいで低血糖の状態になってしまっていたようです。
長女は普段から寝ることがあまり好きではなく、いつも寝かしつけには苦労していたのですが、このときばかりは気がつけばひとりでぐったりと横になり眠ってしまっていたので、本当に弱っていたのだと思います。

病室やベッドは?

長女が入院した部屋は4人部屋でした。隣のベッドとカーテンでスペースが仕切られている、よくあるタイプの大部屋です。
4人部屋とはいっても、入院中に他の患者さんは誰も入院してこなかったため、広い個室のように使うことができました。
ベッドは大人用のもので、両サイドに落下防止の柵が付けられていました。
夜は付き添いの大人もその部屋に泊まるので、子どもと同じベッドで一緒に寝ることになります。
わたしは入院時次女を妊娠していて、大きなお腹で病院の慣れないベッドに窮屈な姿勢で寝るのはとてもつらかったです。

付き添いはどうする?

これは病院によってさまざまなパターンがあるようですが、長女が入院した病院では常に誰か大人が付き添っていなければならないことになっていました
入院当日はとにかく早く受診するように言われ、かかりつけ小児科から直接総合病院に向かったため、入院に必要な着替えなどを持っていませんでした。
しかし一度入院してしまうとそれを取りに帰ることもできないため、夫に頼んで後から病院まで持ってきてもらいました。

付き添っている間、わたしがトイレに行くなど席を外す時にはナースコールで知らせなければいけませんでしたし、患者以外は病院のシャワーを使うことができませんでした。
そのため夫の仕事が終わった後に数時間付き添いを交代してもらい、その間に自宅に戻ってシャワーを浴びたり最低限の家事をすませていました。
病院の食事は子どもの分しか出ないので、自分の分はこの付き添い交代のときにスーパーで日持ちのするものを買って病室の冷蔵庫にいれておいたり、簡単にパンですませたりしていました。

入院に必要な持ち物は?

子どもの入院時に必要なものは

オムツ・お尻拭き

点滴をするとおしっこの量が増えるので、こまめに替えてあげましょう。

パジャマ・着替え

病棟は一年中空調がきいているので、冬でも薄手のもので大丈夫です。

タオル

汗を拭いたり、熱が下がると体を拭いてもらう時にも使います。

ティッシュやウエットティッシュ

手や口のほか、食べこぼしを拭いたり何かと必要です。

ストローや使い捨てスプーン

ペットボトルのお茶を飲むときにストローがあれば便利です。
食事だけでなく、ヨーグルトやプリンを食べるときにも使い捨てスプーンがあれば毎回洗う必要がありません。

歯ブラシ・コップ

体調が落ち着いてきたら、虫歯予防のため歯磨きをしましょう。

S字フック

ちょこちょこ出るゴミをまとめておくために、レジ袋などをひっかけておくのに使います。

DVDプレーヤーやおもちゃ・絵本

一日中ベッドの上で過ごさなければいけませんので、暇つぶしグッズが必要です。
ただし同室の方に迷惑をかけないよう、イヤホンを使用したり、音の出ないおもちゃを選ぶなどしましょう。

付き添い者の身の回りのもの

洗面用具や着替え・タオルなどのほか、ストレス解消ができるグッズがあればいいと思います。
例えば、子どもが寝ている間にひと息つくための飲み物、音楽、雑誌など

大変だったこと

1.ママ以外だめ

子どもは病気をして体調が悪いと、すごくママっ子になったりしませんか?
普段はパパが大好きな長女も、病気をするとわたしにベッタリになります。この入院時は慣れない病院生活の不安やストレスからか特にそれが強く、何をするにも「ママがいい!パパは嫌!」ということばかりでした
夫と付き添いを交代したときには泣いてしまうことが多かったようで、わたしは自宅に一旦帰ってもいつも大慌てで病院に戻っていました。

2.口内炎

入院中、長女はひどい口内炎ができてしまい、その痛みのせいで十分に食事をとることができませんでした
普段はめったに口内炎ができることはないのですが、病気をして抵抗力が弱っていたのと、抗生物質を点滴していたのでその副作用かもしれません。少しでも栄養をとって欲しいので、プリンやヨーグルトなど比較的食べやすいものをあげていましたが、「お口が痛い」といってあまり食べませんでした。
食事制限がなかったので好きなお菓子をあげたりもしていましたが、それすらあまり食べられなかったので、よほど痛かったのだと思います。

3.暇つぶし

熱が下がって少し元気になってくると、遊びたい欲求が強くなり、ずっとベッドの上で過ごさなければいけないことを嫌がるようになりました。
DVDや絵本で気を紛らわせていましたが、すぐに飽きてしまい間を持たせるのが大変でした
点滴がつながっているので思うように動けず、それにもイライラしている様子でした。
幸い暴れたりするようなことはなかったですが、一日中機嫌が悪いとだんだん親のほうも気が滅入ってしまいました。

以上のように、入院は本人が一番つらいのはもちろんですが、付き添いをする親にもかなりの負担がかかります。
しかし入院することで継続的に治療を受けることができますし、何より医療機関にいるということで安心できるというメリットもあります。
入院を勧められても慌てず落ち着いて対応しましょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧