嫌いな食べ物はどうすれば克服できる?【体験談】

子ども・子育て

いろいろな食物から栄養をとって欲しいと願う親心とは裏腹に、子どもは好きなものばかり食べて嫌いなものはどうしても食べてくれないということが多いですよね。
どうすれば嫌いな食べ物を克服することができるのでしょうか。

好き嫌いが体に与える影響は?

健康に過ごすことができるかそうでないかは、免疫力が大きく関係していますが、その免疫力をコントロールしているのが実はなのです。
病原菌やウイルスなどの外敵を撃退してくれる免疫細胞が腸に大集結しているため、好き嫌いにより偏った食事が続いてしまうと腸内環境が悪化して免疫力が落ちてしまいます
その結果、風邪をひきやすくなったり感染症にかかりやすくなったりするのです。
健康のためには、できるだけいろいろな食材をバランスよく食べてもらいたいですよね。

好き嫌いはどうやって決まる?

人間の舌には味を感じる「味蕾みらい」という器官があり、食べ物を食べたときにそこで5つの味覚を感じることができます。
それは、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味の5つで、それぞれ異なる役割を持っています。
◎ 甘味………エネルギー源のシグナル
◎ 塩味………ミネラルのシグナル
◎ 酸味………腐ったものや未熟なもののシグナル
◎ 苦味………毒のシグナル
◎ うま味……タンパク質のシグナル

甘味・塩味・うま味は、生きていくのに必要不可欠な栄養素なので自然とその食べ物を好むようになっています
逆に酸味や苦味は腐敗物や毒など体に悪そうなものを判別するシグナルで、本能的に嫌う仕組みになっているのです。
ピーマンが嫌いな子どもが多いのも納得できますね。

我が家の場合

我が家には3歳10ヶ月の長女と1歳半の次女がいます。
もともと長女は食べること自体がそんなに好きではなく、特別好きなもの以外はなかなか食が進みません。
好みでない献立の場合、口には入れたとしてもずっと口の中にためたままにしてなかなか飲み込もうとしないので困っています。
ピーマンは比較的好きな野菜のうちに入るのですが、ゴーヤやししとうなど苦味の強いものや大葉のような香りの強いものは苦手で、酸味の強い果物や酢の物も嫌がります。

次女は、好みでないものはすぐに口から出し、食べさせようとしても断固拒否します。
ピーマンは細かく刻んでチャーハンやハンバーグに混ぜればなんとか食べられますが、基本的に苦味の強いものは苦手のようです。
しかし酸味は特に嫌がることはなくむしろ好きなようで、ドレッシングにお酢を使った酸っぱい味のサラダが特にお気に入りです。
梅しそ味のおにぎりも喜んで食べてくれます。

対策1.調理法を変えてみる

1度や2度食べなかったからといって嫌いなのだと決めつけず、調理法を変えて再度食卓に並べてみるのもお勧めです。
調理法を変えると食感や味わいが変わるので、案外すんなり食べてくれる場合もあります。

長女の場合

長女は卵があまり好きではなく、目玉焼き・ゆで卵・卵焼き・親子丼・オムレツなどはほとんど食べようとしません。
しかしチャーハンに入れたり三色どんぶりに使う炒り卵は全く問題なく、喜んで食べてくれます。
他にもちらし寿司に乗せる錦糸卵も特に嫌がりません。
本人に卵のどんなところが苦手か聞いてみたところ、モソモソした感じが嫌いとのこと。
卵がメインの料理ではモソモソ感が強く感じられるのかもしれませんが、炒り卵や錦糸卵のように形が小さく、他の食材と混ざりあったものであれば問題ないようです。
会話ができる年齢の子なら嫌いな理由を聞いてみるのもいいかもしれません。

次女の場合

次女は、野菜炒めのような炒められた野菜やお肉が苦手で、小さく刻んだりご飯に混ぜるなどしてもなかなか食べてくれないのですが、同じ材料でもお汁の具として出すとモリモリ食べてくれ、おかわりを要求するほどです。
なので最近のお助けメニューは具だくさんの豚汁です。
また基本的に生野菜は苦手なのですが、酸味が好きなのでキャロットラペやコールスローのような少し酸っぱい味のサラダにすると驚くほど食べてくれます。

このように食べられるように工夫して進めるうちに、いろいろな味を経験する機会が増えて「見慣れたもの、食べ慣れたもの」に安心感を覚え、苦手なものが少なくなっていくのだそうです。

対策2.遊びの要素を取り入れながら

長女がなかなか食事が進まないときによくやる方法をご紹介します。

食べてほしいものをスプーンに乗せてお皿にセットしておきます。
そして、「スプーンに◯◯を乗せておこっと」「もしこれが突然消えたらびっくりするけど、まぁそんなことはないだろうな~」などと独り言のように言います。
わざとらしく長女の方を見ないようにしていると、長女はこっそりそのスプーンに乗った食べ物を食べ、「見て見て!」と言わんばかりにどや顔でこっちを見てきます。
そこで「うわっ!スプーンが空っぽになってる!」と驚いたように言うのです。

「早く食べなさい」などと言うと子どもも不機嫌になり、お互いストレスになりますが、この方法ならわたしをびっくりさせようとして自ら進んで食べてくれるので、何度かこのやり取りを繰り返すことで機嫌を損ねることなくスムーズに食事を終えることができます
3~4歳の子ならこの方法は有効なのではないかと思います。

対策3.一緒に料理をしてみよう

 

2~3歳になると料理に興味が出てくる子も多いのではないでしょうか。
長女もわたしが食事の準備をしているとお手伝いをやりたがるようになったので、はじめは野菜を洗ってもらうような簡単なことから一緒にするようにしました。
慣れてきたら調味料や食材を混ぜるなどもお願いし、その時に「ちょっと味見してみる?」と聞くと普段はあまり食べないようなメニューでもうれしそうに食べてくれ、「もうひと口味見してみたい」と言うこともあります。
いざ食卓に並べるとハードルが高いものでも、味見でパクっとひと口なら気軽に食べられるかもしれませんね。
また自分が調理に参加した料理は格別おいしく感じるのかもしれません。

 

嫌いなものを無理やり食べさせようとすると親子ともにストレスになり、ひどいときはトラウマになってしまうこともあるそうです。
肩の力を抜いて気楽な気持ちで取り組みましょう。

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