43歳で出産したママが教える、高齢出産のリスクとは

妊娠・出産

女性の人生で大きな節目となる妊娠・出産。最近は女性のキャリアアップや晩婚化によって、出産年齢が徐々に高くなっています。
高齢出産とは、一般的に35歳以上の初産、もしくは40歳以上での出産を指します。
子供を持つ時期などのライフプランは、人それぞれ事情もあり自由ですが、母体となる女性の年齢が高くなると、残念なことに若い年齢での妊娠・出産に比べてリスクが高まってしまいます。
妊娠することが難しくなる高齢の壁を乗り越えて授かった大切な命。後々後悔しない為にも、守ることができるのは母親である自分だということを忘れずにリスク管理をしたいものです。
私自身39歳で第一子、43歳で第二子を出産しましたが、その時学んだ事やドクターから指導された事などを交えながら、高齢出産のリスクについて紹介します。

高齢ママは、流産や赤ちゃんがダウン症である確率が高くなる

流産

年齢関係なくどのような妊娠にも「流産」は起こりますが、加齢によってその確率は高くなってしまいます。
流産の確率は30歳~34歳で10%、35歳~39歳で20%であるのに対し、40歳を超えると40%強という高い確率になってしまうのです。
原因として「卵子の老化」が挙げられますが、この卵子の老化によって染色体異常が生じると、その多くが妊娠初期に流産をしてしまうのです。
このように妊娠した時から運命が決まっているケースが殆どなのですが、流産しやすい妊娠初期は無理をしないことが大切です。

ダウン症

染色体異常は他にも影響を及ぼし、生まれてくる赤ちゃんがダウン症である確率も高くなります。
30歳の妊婦さんからは952人中1人の発現率であるのに対し、35歳では385人中1人、40歳では106人中1人、43歳になると50人中1人というように、40歳を超えると急激に確率が高くなってしまいます
ダウン症の発生を抑える対策として、妊娠前から初期にかけて葉酸を摂取するのが効果的という話を聞きますが、今のところ医学的には立証されていません。
ただ、赤ちゃんの先天性異常(神経管閉鎖障害)の低減に効果があることは立証されています。
私が通っていたクリニックでも葉酸サプリメントの販売をしていました。
専門機関で取り扱われていると、安心できますね。

妊娠中は「妊娠高血圧症候群」などのトラブルに気をつけて

妊娠中にかかると胎児にも影響が出る恐れがある「妊娠高血圧症候群」は、もともと高血圧や持病がある人に加え、高齢の妊婦さんにも発症しやすいので注意が必要です。
重症化すると母子ともに重篤な合併症を引き起こし、最悪命にも関わってくる危険性もある症状です。
自覚症状に乏しいので、きちんと妊婦検診を受け医師のチェックを受けることが大切です。

残念ながら確実な予防方法は今のところないのですが、過度な体重増加や塩分摂取はこの症状を引き起こしやすくなるので、暴飲暴食を控え薄味の食事を心がけましょう
私も2人目の妊娠時はすでに40歳を超えていたので、毎回の検診時は体重増加や血圧のチェックが入念に行われました。
医師からも、脅しではなく本当に避けなければならない症状であることを繰り返し説明されました。
急激なむくみなどで塩分過多が疑いがある時は、即座に栄養士による食事療法の指導も薦められ、医療側はこの症状を本当に警戒していたのだと思います。

お産は難産になりやすい?

高齢出産は、難産になりやすいとも言われています。
加齢と共に、産道やその周辺が固くなって赤ちゃんがスムーズに通れない、子宮筋の衰えから微弱陣痛になり赤ちゃんが出て来られない、という状態に陥りやすいからです。
そう言う私も初産の時この状況にぴったりあてはまってしまい、入院から12時間頑張った末に微弱陣痛になり陣痛促進剤を使うことになりました。
これであっさり産まれるのかと思いきや、出産までにはそこから更に6時間もかかってしまい、自宅で五分間隔まで待機していた時間を合わせると実に36時間以上も経っていました。
実際に高齢の妊婦は太ることで産道がむくみ、難産に繋がる可能性が高くなるという理由から、医師より体重管理を厳重に言い渡されていました。
やはりそういう傾向にあるということは念頭に置いておいた方がよいと思います。

これらの高齢出産にまつわるリスクは、必ずこうなってしまうという訳ではありません。
何のトラブルもなく、スムーズに出産を迎える人も当然いるので、過度に不安になる必要はありません。
ただ、若い妊婦さんと比較した場合相対的にリスクが高くなるのは事実です。
リスクについて正しく理解し、事前に心構えをしておくことで、気持ちに余裕をもって出産に臨むことができるのではないでしょうか。





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