個人差はどれくらい?子どもが喋り始めるタイミング

子ども・子育て

子どもが喋りだすタイミングは個人差が大きいと言われていますが、なかなか言葉が出てこないと「うちの子は言葉が遅れているのでは?」と心配になるのが親というものです。
そこで今回は一般的にはどのような過程でおしゃべりができるようになっていくのかをご紹介します。

赤ちゃんの声はどのように発達していくの?

産まれたばかりの頃はただ泣いていただけの赤ちゃんも、成長とともに「あ~」「う~」と声を出すようになり、次第に喃語も出てくるようになります。
喃語とは意味のある言葉を喋りはじめる前の段階で発せられる言葉のことで、発声や言葉を話す練習をしているといわれています。

生後4ヶ月ころには「あーう」など母音を2つ使った喃語を発する子が多いですが、成長とともに子音を含んだ喃語へと変化していき、生後7ヶ月ころには「ダダダダ」や「マンマンマン」など同じ音が連続する喃語になっていきます。
赤ちゃんによって好みの音があり、それを何度も繰り返して声に出すようです。

喃語は赤ちゃんらしくてとてもかわいいものですよね。まだ言葉はしゃべれないけれど一生懸命何かを伝えようとしているのかもしれません。
赤ちゃんの気持ちを代弁して、「◯◯かな」「うんうん、そうだね」などと優しく言葉をかけてあげましょう

意味のある言葉はいつごろ出てくる?

一般的に意味のある言葉が出始めるのは、1歳頃からだといわれています。
はじめは赤ちゃんにとって身近な「まんま」「ママ」「(いないいない)ばー」などの単語をしゃべることが多いようです。
しかし冒頭でも述べましたが、言葉を喋りだす時期はとても個人差が大きく、早い子では9~10ヶ月頃から言葉が出ることもあります。
1歳半検診では意味のある単語が3つ以上出ているかどうかがチェックされるため、そのころに3つ以上の単語がしゃべれないと、言葉が遅れているのではないかと不安になってしまうこともあるかもしれません。

言葉が出るというのは、コップに溜まった水が溢れだすのと同じだといわれています。
これまでの生活で耳から聞いてインプットしてきた単語が心のコップから溢れだしたとき、始めて言葉として発せられるそうです。
心のコップは人それぞれ大きさや形が違いますので、喋り始めるのが遅い場合、心のコップがまわりの子より大きいだけで、時期が来れば言葉が溢れだして急に喋り始めるということもあるのです。

しかし、なかには単に個人差だけではない場合もありますので、次のことに注意が必要です。

  • 耳の聞こえに問題がないか
  • 理解力に問題がないか
  • 自閉症や発達障害の可能性はないか

もし心配なことがある場合はひとりで悩むのではなく、地域の保健師さんやかかりつけの小児科で相談してみましょう。
近年はインターネットの普及により、多すぎる情報に振り回されがちですが、専門家に相談することで的確なアドバイスをもらえるはずです。

赤ちゃんに言葉を教えた方がいい?

赤ちゃんはパパやママなど身近な人の会話を聞いて自然と言葉を吸収していきますが、言葉を引き出してあげることも大切だといわれています。
赤ちゃんが気になったものを指さしで教えてくれたときには、「◯◯があるね」「あれは◯◯だよ」と物の名前を教えてあげたり、赤ちゃんの様子を観察して「楽しいね」「おいしいね」と気持ちを代弁してあげましょう。
それを繰り返しているうちに、こういう場合はこう言えばいいんだな、と言葉と物や感情が繋がっていき、言葉の発達につながります。

我が家の場合

長女

現在3歳9ヶ月の我が家の長女は喋り始めは11ヶ月のころで、おっぱいが飲みたいときに「ぱい」と言ったり、別れ際に「ばいばい」などと言うようになりました。
1歳4ヶ月の時に「ブーブ いっぱい」「パパのぱんつ」など2語文が出るようになり、1歳6ヶ月のころには、「ママのシャンプー いいにおい」や「パパとがたんごとん(電車)のった」など、どんどんおしゃべりが上達していきました。
そしてあっという間に「ママとみどりのでんしゃ みた」などと話せるようになり、1歳半検診を前にして4語文が出るようになりました。
わたしも主人も意識をしてたくさん話しかけたり、熱心に絵本の読み聞かせをしたわけでもなかったので、当時は言葉の発達の早さにただ驚いていました。
2歳半にもなると、不自由なくスラスラ大人と会話ができるようになり、とにかくおしゃべりが大好きなので常にしゃべっていたように思います。

次女

現在1歳4ヶ月の次女はというと、おしゃべりな姉の影響できっと早くから喋り始めるだろう思っていましたが、いたって平均的です。
こちらのいうことはほとんど理解できているようですが、自分から話せる意味のある単語は多くなく、何か伝えたいことがある場合、指差しと「アッアッアッ!」という声で訴えてきます。
わたしも毎回正しく理解してあげられるわけではないので、希望と違う対応をすると激しく泣きながら暴れて怒ります。

最近は語尾だけ言える単語や言葉も増えてきました。
例えば、わたしが「ありがとう」というと「…とう!」、「アンパンマン」というと「…マン!」、「メロンパンナちゃん」というと「…ちゃん!」とタイミングを合わせて一緒に言うようになりました。
また、童謡でも「おもちゃのチャチャチャ」のチャチャチャのところだけ歌えるようになったりと、言葉や歌のアクセントが強い部分が印象に残るようで、真似をして言葉に出せるようになってきました。

このように、同じ親から産まれた姉妹でも喋り始める時期や発達のスピードは全く違うのですから、言葉の発達をまわりと比べて一喜一憂する必要はありませんね。
たとえ喋り始めるのが遅かったとしても、言葉を教えなくては!と神経質になりすぎず、肩の力を抜いて親子でコミュニケーションを取ることを楽しみましょう。

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