子どもが誤飲したときの対処法

子ども・子育て

小さな子どもの事故の中で、1番頻繁に起こるのが、誤飲による窒息などの事故です。
我が家の娘も、小学生になるまで本当によく口の中に物を入れる子で、何度もヒヤッとしました。
今回は、子どもが何かを誤飲してしまったときの対処法についてご紹介していきたいと思います。

薬や洗剤などを誤飲してしまった時

どういうものを誤飲するの?

子どもにとって食べ物とそうでないものの区別がなかなかつきにくいものもあります。
最近では、ジェルボール型の洗剤をおやつだと思って口に入れるなどの誤飲事故を耳にしますが、私が製薬会社で働いていた時には、子どもによる薬の誤飲の事故の報告がかなりありました。
最近の薬はシートがかわいらしい色をしているものもあり、子どもにとってはラムネ菓子に見えたそうです。
私が事故調査をしたケースでは、おばあちゃんの高血圧治療薬を食べてしまい、一時血圧が下がりすぎて気を失うという事故がありました。

誤飲してしまったらどうする?

このような、洗剤や薬などを誤飲してしまった場合には、まず口の中に残っているものを指などで出し、その後なるべく水を飲ませて吐き出させます
そして、吐き出したものや、散らばっている残りの薬や洗剤など、何を飲み込んだのか手がかりになりそうなものを持って、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう
意識がないなどの場合には、すぐに救急車を要請してください。

タバコや医薬品、洗剤などによる中毒症状の相談ができる専門機関があり、こちらに電話して詳しい応急処置の方法などを相談することもできます。

日本中毒情報センター:大阪中毒110番(24時間対応)072-727-2499

※こちらの番号は、実際に事故が起きている場合にのみ利用でき、事前の相談等はできません。

おもちゃなどをのどに詰まらせた時

子どもが口に物を入れてのどに詰まらせたときの症状としては、のどに詰まらせてから約3分後に急激に顔が青紫色になっていきます
窒息に気が付いたら、すぐに救急車を呼びましょう
救急車を待っている間には、詰まらせたものを吐き出させる応急処置をします。
膝の上でうつぶせにさせて頭を低くして背中をたたく方法や、後ろから抱き上げてみぞおちを圧迫するハイムリック法という方法がありますが、いずれも急にできるものではないと思いますが、知っているというだけでも大きな差が出ますので、日ごろから確認しておくことをお勧めします。
窒息してから約5~6分後には呼吸が停止してしまうケースが多いので、とにかく早く救急車を呼ぶことが大切です。

 

 

子どもの誤飲はいつ起こるか分からないので、日ごろから口に入れてしまいそうなものを周囲に置かないことが大切です。
基準としては、トイレットペーパーの芯を通り抜けるものは、子どもの口に入ってしまうので、これより小さいものは子供の手の届かないところに置くようにしましょう。
悲しい事故が起こらないよう、日ごろから注意することが最も重要です。

ピックアップ記事

関連記事一覧