妊娠すると一度は耳にする妊娠高血圧症候群。
これは妊娠中に最も注意が必要な妊婦特有の症状です。
しかしあまり聞き馴染みのないものですよね。
私も妊娠して初めて知りました。
そこで妊娠高血圧症候群とは何か、症状や注意点をご紹介させていただきます。
妊娠高血圧症候群とは
妊娠20週以降から産後にかけて高血圧や尿蛋白の症状が現れる状態のことです。
妊娠高血圧症候群は妊娠前の高血圧とは違うものになり、妊娠中から産後にかけておこる可能性のある特有の症状なのです。
妊娠中の定期検診で血圧測定や尿検査を毎回されている方は多いのではないでしょうか。
私もどうしてかなと思っていましたが、これは妊娠高血圧症候群になっていないかを診断していたのですね。
どんな症状が出るの?
血圧は上が140、下が90以上になると妊娠高血圧症候群と言われます。
また尿検査で尿蛋白がみられる場合も同様です。
私も検診時、尿蛋白が何回か基準値を超え入院をしました。
私の場合、他にもトイレの回数が減ったり、急激に体重が増加したり、むくみなどの症状も現れましたよ。
友人の中には吐き気や頭痛、動悸がするといった症状が現れた人もいたようです。
症状は人それぞれ違い、悪阻と勘違いしやすい症状もあります。
妊娠中は少しでもおかしいなと思ったらすぐ病院へ相談しましょう。
どんな人がなりやすい?
35歳以上の妊婦さんで年齢が上がるほどなりやすいようです。
初めて妊娠した人や2人目以降でも前の妊娠から5年以上経過していると妊娠高血圧症候群になるリスクが高くなります。
私も妊娠したのが20代でしたが初産ということで妊娠高血圧症候群になってしまいました。
他にも肥満体質の人や多胎妊娠の人もなりやすいようです。
あくまでもなりやすい人です。妊娠中は誰でもなる可能性があるので注意しましょう。
注意することは?
妊娠高血圧は原因が今のところはっきりとわかっていないため確実な予防法はないそうですが、日々の生活で気をつけることはできます。
過剰な体重の増加や塩分の取りすぎは予防すべきと言われています。
まずは自分の適切な体重を把握しよう
体重増加に繋がるカロリーや塩分の過剰摂取を避けるために、まず自分の適切な体重を把握しましょう。
適切な体重はBMIから知る事ができます。
BMIの計算方法
体重kg÷(身長m×身長m)
例えば体重50kg、身長160cmの場合50÷(1.6×1.6)=19.53となります。
BMI値は18.5未満が痩せ型、18.5〜25未満は普通型、25以上から肥満の目安になります。
例の場合であれば普通型ですね。
妊娠中の体重増加は当たり前の事ですが、増加するのも限度があります。
下記の妊娠中の体重増加の目安を参考にしてみてください。
妊娠中の体重増加の目安
痩せ型 |
9〜12kg |
普通型 |
7〜12kg |
肥満型 |
医者の判断で個別対応のケースが多い |
摂取カロリーの目安
摂取カロリーは年齢や日頃の運動量によっても違ってきます。
一般的に妊娠していない女性の18〜29歳の人は1700kcal、30歳〜49歳の人は1750kcalが目安です。
運動量が多くなると摂取カロリーも増えますが、妊娠中は激しい運動をされる方は少ないのでこれを目安にされると良いですよ。
適正カロリーは妊娠時期によっても違います。
妊娠初期はそれにプラス50kcal、中期は250kcal、後期は450kcalくらいが目安になると助産師さんから教えてもらいました。
自分の年齢と妊娠時期で摂取カロリーを確認してみてください。
摂取カロリーを計算してみると意外とオーバーしている事もあるので、一度チェックしてみると良いですよ。
塩分
塩分も控えめにするのが大切です。
私は料理をする時、だしをしっかりとるようにし調味料は減塩の物を使っていました。
だしも市販の顆粒だしは塩分が入っている事が多いため、塩分が入っていない物を選ぶようにするといいですよ。
また味付けも味を染み込ませるような作り方は控えていました。
妊娠前と同じ食事のままだととどうしても高カロリーで高脂質の濃い味の食事になってしまう事が多いと思います。
それを控えるためにもレトルトよりなるべく手作りをし、よく噛んで食べることをオススメします。
妊娠高血圧症候群は重症化すると母子ともに危険にさらされます。
症状も分からないことが多いです。
妊娠中はよくあるとこと、と思わず少しでも体調がおかしいなと思ったら病院へ相談しましょう。
こんなことで病院にくるなんてと思うような先生はいないはずですよ。
そして適正カロリーと塩分控えめの食事を心がけてお母さんと赤ちゃんの体を守ってあげてください。