出生前検査とは?

妊娠・出産

出生前検査と聞くと羊水の検査や胎児スクリーニング検査などで胎児の病気や奇形を調べる検査と考える方が多いかと思いますが、妊婦検診の度に超音波で胎児の状態を確認していますよね。これも出生前検査の一部であるといえます。
現代では超音波の機材が精密になった為、妊婦検診での超音波検査でも胎児に何かある場合に判断しやすくなったのです。
今回は妊娠中に気になる出生前検査についてご紹介したいと思います。

出生前検査の種類

妊娠中のママはお腹の赤ちゃんに異常や病気がないかとても不安ですよね。そんな時には検査を受けて調べることが出来るのです。
昔よりも技術力が大幅に向上したことで妊娠中に受けられる検査が増えました。
必ず確定!という訳にはいきませんが大まかに異常の有無などを判断できる検査として、母体血清マーカー検査や胎児超音波検査、母体血胎児染色体検査(NIPT)などがあります。

母体血清マーカー検査

クアトロ検査とも呼ばれ妊娠中に血液を採取して赤ちゃんがダウン症候群18トリソミー開放性神経管奇形である確率を算出するスクリーニング検査です。検査推奨時期は、妊娠初期の終わりから妊娠中期の妊娠15週から17週頃ですね。

胎児超音波検査

妊婦検診で毎回超音波検査を行っている病院も多いでしょう。この時に胎児を確認する超音波検査も胎児超音波検査となります。この他に胎児スクリーニング検査と呼ばれる胎児の異常の有無を超音波で調べる検査があります。
最近ではこの胎児スクリーニング検査を行う病院も増えてきましたが、この検査を実施する医師には特別な研修が必要であるので行っていない病院もあります。
検査期間は妊娠10~13週(妊娠初期)、妊娠18~20週(妊娠中期)、妊娠28~31週(妊娠後期)の3回です。

胎児スクリーニング検査では次のようなことが検査できます

  • 妊娠初期…21トリソミー(ダウン症候群)18トリソミー13トリソミーの染色体異常の可能性を検査
  • 妊娠中期/後期…脳・心臓・胃・腎臓など臓器の異常や、顔面・脊椎・手足・へその緒など見た目の異常を検査

母体血胎児染色体検査(NIPT)

新型の出生前検査として2013年にスタートした検査です。対象となる妊婦さんは35歳以上で検査前に遺伝子カウンセリングを受ける必要があります
血液だけで21トリソミー(ダウン症候群)13トリソミー18トリソミーの3つの染色体疾患の可能性を検査できるので妊娠中でも母体へのリスクは低いです。
しかし無許可の施設でも検査を行っている場合がありますので、許可を得ている施設なのか確認してから検査を受けましょうね。

もしも異常が見つかったら?

これらの検査は可能性であって異常があった場合も確定ではありません。異常が見つかった場合、より精密な検査を受けることが出来ます。
精密に調べる検査として羊水検査や絨毛検査がありますが流産や破水などのリスクもあり、直接妊婦さんのお腹に針を刺して羊水や絨毛を採取するので血液検査と比べると母体への負担が大きいです。

妊娠をすると自分の赤ちゃんはきちんと育っているのか、何か異常がないのか心配になるのは当たり前のことかと思います。
検査を受けたいと考えているのならば、かなりデリケートな問題ですので旦那さんや医師にきちんと相談をしてから受けた方が良いでしょう。
出生前検査を受けることで事前に医療準備を整えることが出来るメリットもありますので気軽にとは言いませんが検査について詳しく確認してから受けるようにしましょうね。

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