意外と知らない?子どもの結膜炎

子ども・子育て

結膜炎といえば、プールでもらってくる夏の病気のイメージですよね。
一言で結膜炎といっても原因は様々で、主にウイルス感染とアレルギー性のものに分けることができます。
今回は子どもが集団生活をする中でかかりやすい、ウイルス性結膜炎についてご紹介していきます。

結膜炎の原因と症状

子どもの結膜炎の原因は、ウイルス感染アレルギーによるものがほとんどです。

はやり目

アデノウイルス8型や19型などのウイルスが原因の結膜炎は、非常に強い感染力を持っています。
“はやり目”と呼ばれる結膜炎がこのアデノウイルスによるものです。
潜伏期間は1週間前後で、アデノウイルス8型にすでに感染している人との接触などで感染します。
子どもは保育園や学校などで子ども同士くっついたり、同じタオルを使ったりするなど、大人よりも感染者と接触することが多いので、もらいやすいと言われています。
このアデノウィルス8型と19型による結膜炎は、ほかのウイルスによる結膜炎よりも症状は強く出ることが特徴で、目ヤニが出たり白目の部分が真っ赤に充血し、痛みが出ることもあります。
通常は発病後10日ぐらいで軽くなります。

プール熱

他に、プール熱と呼ばれる咽頭結膜熱があり、こちらはアデノウイルス3型に感染することで発症します。
プールの季節に水やタオルを介して感染が拡大するので、このように呼ばれます。
症状は高熱だるさなどの全身症状と目が赤くなる症状が出ることがあり、こちらも1週間ほどで治ります。
非常に感染力が強く、出席停止の対象になる場合もあるので、幼稚園や学校に確認しましょう。

結膜炎の予防法と治療法

ウイルス性の結膜炎は非常に感染力の強いウイルスなので、保育園や幼稚園、学校などから子どもがもらってくると、他の家族にもうつる可能性が高くなります。
予防法としてはうがい手洗いはもちろんですが、タオルなどを共用するのは避けましょう。

治療法は主に対症療法になります。
熱が高ければ解熱剤を服用してしっかり水分をとって安静にしましょう。
結膜炎の症状がひどい場合には、ステロイドの点眼薬や細菌感染もともなっている場合には抗菌薬入りの点眼薬が処方されるので、時間と目薬を差す順番を守って必ず点眼するようにしましょう。

オススメの目薬の差し方

子どもに目薬を差すのって結構難しいですよね。
我が家でやっている方法は、あおむけに寝かせて、『あー』と声を出させている間にさす方法です。
『あー』と声を出すことで目をつぶらずにさすことができます。ぜひお試しください。

 

ある日突然子どもが目を真っ赤にしていたらびっくりしますよね。
充血や目ヤニに気づいたら眼科かな?と思いがちですが、小児科を受診することをオススメします。
のどなど全身の状態を見て内服薬も処方してもらえるます。結膜炎は冬でもかかる可能性のある病気なので、ちょっとおかしいなと思ったら早目に小児科を受診しましょう。

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