見た目はもちろん健康にも歯並びは重要です。
お子さんの歯並びの治療をお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし歯並びの矯正は時間も負担もかかるので、成長途中のお子さんの治療となると、いろいろと心配な事も多いかと思います。
私の周りでもお子さんの歯並びの治療をいつ頃から始めようか迷われている方も多く、ママさんとの間で話題にのぼることがあります。
そこで歯並びの治療についてまとめてみました。
矯正を始めるタイミング
子どもの歯並び矯正は大人の矯正とは違います。
大人は歯を動かして矯正していきますが、子どもの場合は顎がまだ成長段階のため、成長の経過を見ながらの矯正治療になるのです。
そのため歯並び矯正はこの時期からしなくてはいけない、というような明言はできません。
人それぞれなので断言はできませんが治療自体は3歳ぐらいから可能なようです。
子どもが歯並び矯正をする場合は治療段階が2期に分けられます。
【1期目】あご自体を矯正する骨格矯正で、この治療は3歳から12歳くらいまでの間に行うと効果的なのだそうです。
【2期目】よくイメージされる歯列矯正になります。
大体10歳以降からスタートさせる方が多いようですよ。
お子さんが歯並び矯正をしている知合いのママさんに聞くと、永久歯に生え変わる時期を目安に矯正を始めたという方が多かったです。
お子さんの意識も確認したいと思われているようで、だいたい7歳前後からされている方が多いように感じました。
これらはあくまで目安です。
お子さんの歯並びの状態によって治療タイミングは変わってきます。
矯正が必要かもしれないと思ったら早めに歯科医師に相談するといいですよ。
矯正することのメリット
そもそもなぜ子どものうちから歯並び矯正をさせてあげると良いのでしょうか。
子どもが歯並び矯正をする事のメリットを3つご紹介します。
顎の調整がある程度コントロールしやすい
最大のメリットは成長段階のため顎の調整がある程度コントロールしやすい事です。
土台となる顎の調整がしやすいため歯並び自体の矯正も綺麗になりやすいのです。
歯を抜かずに矯正をする事が可能な事が多い
また一概には言えませんが、子どものうちから矯正をすれば歯を抜かずに矯正をする事が可能な事が多いです。
大人になってから矯正をしようと思うと、抜歯しなくてはならない事が多くなります。
しかし永久歯に生え変わるまでに治療を始めていると歯を抜かずに済む事が多いそうですよ。
大人になってから矯正をしなくてすむ事が多い
子どものうちから歯並び矯正をすると大人になってから矯正をしなくてすむ事が多いです。
あまりに早いうちから矯正をしてしまうと大人になってから再矯正が必要な場合もありますが、再矯正になっても治療期間が短くてすむ場合が多いというメリットがあります。
医療費控除の対象になる
基本、矯正歯科治療の治療費は健康保険の適用が無く自費診療として扱われます。
しかし、子どもの場合はかみ合わせの治療となり、医療費控除の対象になります。
詳しくは国税庁のHPをご確認ください。
矯正することのデメリット
子どものうちから歯並び矯正する事はメリットばかりではありません。
デメリットはどんなことでしょうか。
矯正期間が長い
最大のデメリットは矯正期間が長くなってしまうことです。
15歳くらいまでは顎が成長し続けるため、経過をみていく必要があるので矯正期間が長くなります。
また大人になってから再矯正を必ずしなくていいというわけではありません。
しなくていい場合も多いですが必要となる事もありますし、子ども本人が嫌々やっていると再矯正になってしまう事が多いようです。
虫歯になりやすい
そして矯正で器具を付けていると歯磨きがしずらいですよね。
そのため虫歯になりやすいというデメリットもあります。
矯正は歯医者さんに全て任せておけば大丈夫というようにはいきません。
子ども本人のやる気やお父さんお母さんのサポートが必要不可欠です。
親子で根気もお金も必要になるものです。
歯並び矯正をすることのメリットやデメリットを考え、お子さんにベストな治療をさせてあげれるといいですよね。