高齢からの不妊治療。大切にすることは?

妊娠・出産

妊娠・出産は若い方が向いていると解っていても、結婚のタイミングや経済上の事情からやむを得ず高齢になってしまう場合があります。
また結婚後もなかなか子どもができず、不妊治療という「あえて子作りをする」状況を受け入れるのに時間がかかる人もいるでしょう。
そこで今回は不妊治療をするにあたって、どんなことに注意したら良いのか、実際に不妊治療をした私が実行していたことをご紹介したいと思います。

自然妊娠へ憧れた私が不妊治療を始めたきっかけ

私も結婚後子宝に恵まれず、かといって不妊治療にも踏み切れない一人でした。そしてなんといっても自然妊娠への憧れが、なかなか捨てられなかったのです。
しかし妊娠にはタイムリミットがあるので、いつまでも悠長にはしていられません。
やっと気持ちがまとまり、不妊治療を始めたのは1人目が37歳、2人目が41歳の時でした。
医師によって自分の体内の状態が明らかになり、更に上手くいかない周期が続くと、年齢要因による厳しい現実が骨身に沁みてきます。
そして、遅ればせながら治療を生かせる体になりたい、これ以上老化しないように何かしたいと思うようになりました。
それが、私が妊娠しやすい体を作ろうと行動を始めたきっかけです。
その成果かどうかは神のみぞ知ることですが、1人目は人工授精で、2人目はタイミング法で授かり、出産に至ることができました。

卵子の質を上げるためにできることを

高齢の場合、卵子の老化は何としても食い止めたいですよね。
とは言え、直接卵子に作用し質を向上させてくれるものは、残念ながら今のところ存在しません。
では、卵子の質向上の為に出来ることは何なのでしょうか。

それは「体に良いことをする」です。

  • 体を健やかで若く保つ
  • 十分な睡眠をとる
  • 規則正しい生活を送る

卵子の老化は身体の老化と共に起こります。
卵子は女性の体内で育まれ、その体は食べたもので保たれているので、体を酸化させるものを避け、新鮮な食品をバランス良く摂ること。
冷えを改善し血行を良くすることも大切です。

卵子の質は確認する術がなく、何をやっても効果を実感することができませんが、体に良いことをしていれば、続けていて損することありません。
頑張り過ぎてストレスにならない程度に日常生活に取り入れることをお勧めします。

私が実行した事

  • マーガリンを止める
    体を酸化させるトランス脂肪酸の摂取を減らす。
  • 血行を良くする
    生姜やにんにく、根菜類を積極的に摂取。
  • 足元を暖かくする
    靴下の重ね履きで足元を暖かくする。
  • 女性ホルモンの高める
    牛乳を豆乳に変更。
  • 血流を良くする
    漢方薬を服用。
  • 卵子の質を向上させる
    青魚やサプリメントを摂取。

逆に、頑張らなかった事もあります。
大好きなアルコールとコーヒーは止めませんでした。
体には良くなかったかも知れませんが、好きな事まで我慢しないことで治療に対してポジティブになれたと思っています。

治療一色にならないために

不妊治療は治療内容によって違いはあるものの、通院頻度が高く、時間を拘束されることが避けられません。
仕事をしていれば通院時間を捻出するだけで一苦労で、高度治療に進むと身体的にも金銭的にも負担が大きくなります。

治療の開始当初は授からない可能性も理解していた筈なのに、気が付くと「こんな思いまでしているのだから、授かるまで止める訳にはいかない」とか「ここで止めたら今までの苦労が無駄になる」というような思いに捕らわれ、気持ちの行き場を見失しないがちです。
これでは治療することによってストレスがかかり、それが治療に悪影響を及ぼすという悪循環になってしまいます。
気持ちは良く分かるので安易に「気分転換を」などと言えませんが、それでもあえて治療以外に集中できる何かを持っていて欲しいと思います。
それが結果的にストレスを軽減し、治療によい影響を与えてくれるかも知れないからです。

 

 

年を重ねた人が若い人に比べて生殖機能が衰えているのは、当然であり仕方ないことです。
ですが、何かできることはあるはずです。
逆境ともいえる状況で不妊治療に臨むからには、体の内側の手入れをして錆を落とし、赤ちゃんが来てくれやすくなるような体作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。

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